昔からの素朴な疑問。それは万一、競馬で大当たりして高額配当金を受け取ることになったとき、税金はいくら引かれるのかというものでした。昔からの疑問でした。そこで今回は、この疑問について考えてみます。
この記事の対象者
この記事の対象者は、税金の知識があまりなく、大雑把に競馬で高額配当金を受け取ることになったとき、どれくらい税金が、引かれるのかを簡単に知りたい人を対象とします。
雑学知識程度にとらえてください。
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一般の人よりちょっと税金の知識がある
自分はフリーランスで働いていたことがありました。そのときは、自分で税務署に行き税金を納めていました。なので、一般の人より税金の知識があります。
そこで、僕から税金の知識があまりない人にも優しく説明していきます。
始めに結論
今回は、始めに結論を言っちゃいます。競馬で大当たりして高額配当金を受け取ることになったとします。最低8000万以上と仮定します。
このとき、税金で引かれるのは約3割です。3割は税金で持っていかれます。そして、残りの7割が自分の手元に残ります。私の調べた結果ではそうなりました。
これ以降は、その理由について説明していきます。税金の仕組み、納税の仕組みについて理解してください。
大雑把に説明
税金をこまごまと見ていくと、計算式や比率が複雑でわかりにくいです。そこで、大雑把にみていくことにします。
税金の予備知識
競馬で多額の収益(配当金)を得たときは、一般的には一時所得となります。
一時所得とは、簡単に言ってしまえば、自分がしている仕事の給与所得以外の臨時収入を差します。
累進課税の簡単な説明
日本は累進課税で税金を引かれます。簡単に言ってしまえば収入が多い人ほど、多くの税金を支払うことになります。
以下が累進課税のテーブルです。
画像引用:高精度計算サイト
今回の高額配当金のケースは、考え方を簡単にするため、8000万円以上の高額配当が当たったものと仮定します。
また、計算をしやすくするために、8000万円以上の所得の場合は、税率45%なのですが、税率50%として計算します。
一時所得の計算式
自分は勝手に、一時所得の半分は、税金で持っていかれるものと思っていました。しかし、詳しく調べてみたら違っていました。
参考記事
→ 一時所得の税金 – 高精度計算サイト
こちらの記事を読んで初めて知ったのが、一時所得は、一時所得の1/2が課税対象となることを初めてしりました。そうなんだ・・・
また、一時所得が8000万円以上の場合は、税率45%になるということを初めて知りました。(計算テーブルをみて・・)
これを簡単に言ってしまえば8000万以上の一時所得があったときは、その約1/4が税金で取られてしまうということになります。
初めて知りました。勉強になりました。
実はこれだけでは終わりでない
競馬の高額配当金は一時所得扱いになる。そして、上記の一時所得の税金、配当金の約1/4を税金で支払えば、終わりだと思っていませんか?
実は、まだ引かれる税金があります。それは住民税です。この住民税の支払いは自分は知りませんでした。
しかし、早期退職をして退職金を受け取った人から最後に、住民税を引かれるということを聞きました。けっこうな額を住民税で、翌年、支払ったとその人は言ってました。
なので、一時所得で支払った税金を差しい引いた、残りの金額から、またさらに住民税が引かれます。
そして、自分は住民税の計算式を知らなかったのでネットで調べてみました。そうしたら、よい記事を見つけました。それがこちらです。
参考記事
→ 住民税額の計算方法【平成30年度】| 住民税の解説サイト
ちなみに、住民税の計算テーブルを以下に載せておきます。
画像引用:住民税の解説サイト
この表を見ると、住民税の上限は、220万円とのことです。今回の仮定では、配当金を8000万以上としているので220万円が一時所得の税金とは別に引かれることになります。
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高額配当金の税金の感想
以上のことから、大雑把にですが、競馬で高額の配当金を受け取るときの税金は、一時所得の税金と住民税の税金がかかり、支払うことになります。
実際には、給与所得と一時所得を合算して計算したり、最大の税率は45%だったりします。そしてもっとこまごまとしていると思います。
でも、だいたい競馬で高額配当金を受け取ることになったときは、約3割は税金で持っていかれることになります。
これが僕の結論です。この程度、税金の仕組みを知っているば、一般の人はよいかと考えます。
高額配当金と税金のシミュレーション
試しに競馬で1億円の高額配当金が当たったと仮定して、引かれる税金と残る金額を計算してみます。
① 一時所得の税金(計算式)
(1) 配当金は1億
(2) 一時所得の課税対象は1/2なので5000万
(3) 5000万の税率50%が所得税として引かれるので2500万が一時所得の税金として引かれる
(4) よって一時所得の税金を払って、残った額は7500万となる。
② 住民税の税金(計算式)
さらに上記の残った金額から、さらに住民税が引かれます。
住民税の計算テーブルを見てみると上限の220万が住民税で引かれます。
よって・・
7500万 - 220万 = 7280万
となります。
以上のことから、配当金の約3割が税金で持っていかれることになります。
仕方のないことかな
競馬で高額配当金を受け取るとき、3割は税金で引かれる。日本の法律、税金の仕組みがそうなっているので仕方ありません。
3割税金で持っていかれるのが普通なのか、安いのか高いのかよくわかりません。でも、そういうものだと覚えておくとよいです。
まとめ
競馬で高額配当の馬券が当たり、高額の配当金を受け取るとき、どのくらい税金がかかるのか昔から疑問に思っていました。
それなので、ネットでいろいろと調べてみました。そしてまとめてみました。
自分の調べた結果では、高額配当金の場合、約3割が税金で持っていかれることがわかりました。このことで、自分の疑問がいちおう、はれました。
そして、個人的に納得しました。私と同じ疑問を持っている人へ、この記事が参考になればと思います。
●最後まで読んでいただきありがとうございました。
おしまい