前ページ(その1)では年金の大まかな仕組みについて説明しました。そして、理解しました。その2では、サラリーマンからみた年金について、もう少し深くみていきます。
テーマ2 :
一流企業と一般サラリーマンの年金の払込みと受給の違い
新たな年金の疑問
その1では、友達の分かりやすい説明で、年金の大まかな仕組みについて理解できました。特に3階部分の企業年金についてはよく分かりました。
しかし、新たな疑問も生まれました。それは2階部分の厚生年金についてでした。
サラリーマンでも、所得格差があります。当然、所得が多い人ほど(正確には報酬ですが)、厚生年金を多く払わなければなりません。それは厚生年金の支払いが定率だからです。
このとき、「生涯にわたり厚生年金を多く支払っている人は年金を多くもらえるのか?」という素朴な疑問が沸いてきました。
■イメージ図 (年金は3階建て)
年金への疑問の答え
そこで、ネット検索して調べてみました。
結論からいってしまえば、そのとおりです。厚生年金を多く支払っている人は年金を多くもらえます。また、厚生年金の支払いが少ない人は、年金は多くはもらえません。
要するに、支払った厚生年金の金額に応じて、年金の掛け金に応じて受け取る年金が決まるということです。なおこれに、企業年金が加算れます。
参考はこちら
⇒ 「年金支払い額が大きいほど、将来もらえる年金額も多い?」
一流企業と一般サラリーマンの年金掛け金について
前ページ(その1)では、企業年金についてみてきました。そして、このページ(その2)では、厚生年金についてみています。
これらを総合して、一流企業と一般サラリーマンの年金支払いについて考えてみたいと思います。
(一流企業のサラリーマンの年収は800~1000万、一般企業のサラリーマンの年収は400~500万といったところですかね。あくまで簡単な想定ですが)
図にするとこんな感じではないでしょうか。
■一流企業と一般サラリーマンの年金支払い図 (一例)
※1 厚生年金部分は会社と折半。また、厚生年金は給与から定率なので、給与が多いほど多く支払う
※2 企業年金部分は福利厚生なので個人負担なし。タダ。
この図を見て、一流企業の人は年金50万円(仮定ですが)もらえて、そうでない人は、もらえないのかが分かると思います。
要するに老後、国から老齢年金を多くもらうには、働いているときに厚生年金を多く支払うことが大事です。掛け金が多いほど、年金は多くもらえます。
サラリーマンからみた年金の仕組みは、大体こんな感じで合っていると思います。
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世の中の年金に対する間違え
よく年金を詳しく知らない一般の人で、「歳をとれば年金がもらえる」という人がいます。確かに一定の歳をとれば年金はもらえます。
でも、もらえる年金には格差があります。
生涯、国に年金を多く支払っていた人は、年金を多くもらえます。反対に年金を国に少なく支払っていた人は、年金は多くはもらえません。
要するに生涯、国に支払った年金の掛け金に応じて年金は支払われます。国は保険屋さんの肩代わりをしているようなものです。
そして年金の掛け金が多いほど、受け取るとき多くもらえます。常識的に考えれば当たり前といえば当たり前です。
しかし、知識のない人は年金に対して勘違いしている人がいます。
私のバイトの職場でも、年金をまったく払っていないのに、一定の年になれば年金が国から勝手に多くもらえると勘違いしている人がいます。
こういう人は年金をもらえても月、数万円でしょう。なぜなら、年金を多く支払っていないからです。
私も一定の年になれば、国から多くの年金がもらえると勘違いしていました。でも、詳しく年金のことを調べてみたら違っていました。
今回、得た知識を元に今後の年金について考えたいと思いました。
何階建てという年金の余談
実は1階は国民年金、2階は厚生年金、1階は自営業、2階はサラリーマンと今まで説明してきましたが、実際には、そんなものはありません。
1階、2階という考え方もありません。
でも、イメージ的には合っていると思います。1階、2階をあえていうなら、国民年金は定額で、厚生年金は定率で支払うことだと思います。
この辺は、参考サイトは載せますが説明は省略します。
私は1階部分の自営業、2階部分のサラリーマンの両方をしたから分かります。
でも、友達のこの表現の仕方は年金が分からない人にとって、とてもイメージしやすく分かりやすかったです。
参考はこちら
⇒ 「どうなってるの! 年金保険料」
サラリーマンの人でしたら1階部分の国民年金や自営業についてはあまり知らなくてもよいと思います。もし深く知りたいのであれば自分で調べてみてください。
今回はサラリーマンを対象としているので、この部分は割愛します。
今度は少し角度を変えて、年金の支払い期間と受給について考えてみたいと思います。
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